フランス食道中これより始まり ２００１年５月１８日（金）

ルフトは定刻に離陸しました。案の定周りは熟年ツアーで固められていて満員御礼。が、何と私らの３人掛けの席が偶然にも１つ空いていたのです。一人で1.5人分の席が確保できてしまい、えらくゆったりしたフライトになりました。
さて機内食です。 白身魚のエスカベーシュ野菜のマリネ：まあまあ。 紫蘇そば：当然手を付けず。 パン　 豚肉のクリームソース　タマネギ、マッシュルーム、バターライス　：錦糸卵と赤ピーマン、シメジ、ソースかけのナゲット状の豚カツが乗ったご飯。いうなればソースカツ丼。何かメニューと内容が違うぞ。 マンゴープリン：おいしい。 ２度目もまた和食。 肉じゃが：しゃくしゃくしたジャガイモにレトルト米をそのまま出したかのように硬化したご飯。いくら何でもこのご飯はないんじゃないかい。
眠ったり映画見ている内にフランクフルト着。 ここからリヨン行きのフライトまで３時間ありましたが、ビールを飲んだりして何とか乗り切り、18:30無事リヨンに着きました。私にとっては３年振りのリヨン。この街は食通の街として有名です。
リヨンの旧市街中心のベルクール広場から近いお宿は、ベルエポック調のホテルです。エレベーターは何とカゴ式。 外側に優雅な鉄柵があり、エレベーター自身は木製です。両方扉は手動で、最初はとまどいましたが慣れると何でもありません。ホテル内にそこここに「古き良き時代」のオペラのポスターが飾られ、置いてあるソファも素敵です。もちろん部屋もいきなり撮影タイムに入ってしまうほどきれいでした。
夕食はブーション（ビストロ）が狭い通りにびっしり並ぶ「食い倒れ横町」（私が勝手に付けた）にて。 メニュー（定食）なのですが何とメインもアントレも選択肢がそれぞれ10ほど、デセールも５種類ほどあって、ほとんどアラカルトですね。 アントレには「Tomates aux crevette」を選びました。トマトとエビのカクテルソース。生の小エビがプリプリ。付け合わせの生野菜も野菜の味がしておいしいです。
メインには「Magret de canard au poivre」を。コショウの利いたソースの鴨に付け合わせが薄切りジャガイモのクリームソース。鴨の表面がカリッとしていて絶品です。 デセールにムースオショコラ。ハーゲンダッツのベルジアンチョコレートを半分溶かしたような、チョコのプツプツが味わえてふわふわ軽いものでした。これもおいしい。 ワインはハウスワイン赤をカラフで。軽めで甘みもある素敵な地元ワインでした。 コーヒーで閉め、大満足。
ホテルに戻る頃にはすっかり夜。とはいえ週末だけあって街はにぎやかで、10時半を過ぎているというのに全く怖くありません。あちこちでライトアップがされています。こちらのライトアップは上手ですねえ。部屋の窓からは街のシンボル、丘の上のノートルダム教会のライトアップがきれいに見えました。