城は広いな大きいな ２００１年５月２４日（木）祝日

　　

今日はロワール城巡りのためトゥール行き。列車に乗ると自分の席に行くともう人が座っています。向こうの切符も同じ席番号。「ダブルブッキングだね、向こうのミスだ。」とムッシュ。そこに車掌さんが来たので切符を見せました。ムッシュも説明してくれます。で、切符をよくよく見た車掌さん。「これは次の電車の切符だよ」。お礼を言ってあわてて電車を降ります。もうちょっと気付くのが遅かったらとんでもないところに行ってしまうところでした。
無事乗った正しい列車は30分ほど遅れてトゥールに到着。城巡りツアー出発までに昼御飯も食べなければならないし、観光したくてもあまり遠くまでは行けません。かろうじて大聖堂とロワール川まで行って観光終わり。トゥールは中世頃１時期首都だったことがあったそうで、そのころの町並みという物もあるのですが、そこまでは行けませんでした。残念。
さてツアー。ミニバンで廻るツアーで、今日の午後ツアーはみんなで７人。まずはアンボワーズ城に向かいます。途中の自動車道に何カ所もロワールワインのカーヴが。「試飲できます」と書いてあるけど運転してても飲むんでしょうかねえ。 アンボワーズ城は城の礼拝堂にレオナルドダヴィンチが埋葬されているという城。城自身は小さめ（元々の５分の１しか残っていないとか）ですが、元要塞らしく高いところにあり大変いい眺めです。
次はすぐ近くのクロ・リュセ。ダヴィンチの住んだ館で、２階建て＋地下室付きのこじんまりとしたいいところ。ここに一人で住んだのだからかなり贅沢な話ですが、落ち着く大きさです。ダヴィンチの書いた図面を元に作った模型も展示されてまして、自転車らしき乗り物などかなりいい線行ってます。あの時代に自転車考えていたとはすごいですね。
そしていよいよ今日のメイン、シュノンソーです。ここは川沿いに立っている上、川を渡した建物があるので大変優雅な外見。が、城に至るまでの庭の広いこと広いこと。今日もギラギラ天気なのでかなりこたえます。 各部屋はここに住んだ人たちの居室が再現してあるので、王の部屋、２代の王妃の部屋、２代の王のそれぞれ妾部屋、妾腹の部屋、正妻の子と義理の子の部屋などえらいことになっていました。
７時前に出発点に戻り解散。帰りの列車まで２時間ほどしかないので駅近くのビストロで夕飯にしました。早く来るメニューにしたらメインもデザートもお決まりで、メインはビフテキフリット。焼き肉も揚げイモもおいしかったんで狂牛病のことは忘れます。ワインは今日はパスして辛口シードルでいきました。のども渇いているのでくいくい飲めます。デザートはブルーベリーのタルト。んまい。
帰りはすっかり疲れ切り、１時間ほどの道のりでしたが熟睡してパリに戻りました。遠足、というには遠かったけどなかなか行けない地方ですね。時間をとって、周りの町も見ながらゆっくり回れたらおもしろかったと思います。