2度もディナー 2004年12月27日(月)
今朝は現地喫茶の「檀島珈琲餅店」で香港風モーニング。やっと朝からコーヒーにありつける、と思いきや、こっち独自のはコーヒーと紅茶のブレンドだとか。混ぜるメリットがどこにあるのか分かりませんが、なかなかいけましたよ。餅はパンという意味なのでもちろんパンがあります。ベーコンエッグサンドとエッグタルトをいただきました。サンドイッチは家庭の手作りのような懐かしい味。タルト生地は粉粉した中華らしいもので、これはこれでおいしいです。
メンバーの一人、空さんが今日昼ごはん後に帰国なので、先にチェックインです。関西では廃れきっているCAT(市中チェックイン場所)が中環のエアポートエクスプレス駅にあるのです。
空さんのチェックインを待っている間に明日用にエアポートエクスプレスの切符を買い、さらにヒマだったので各行き先の中国語表記をチェック。ハノイは「河内」って書くんだって。大阪の一地方みたい。
お昼ごはんの「海都海鮮酒家」はホテルの近くにも店があるのですが、わざわざ香港島の南、レパルスベイの店まで遠足です。2階建てバスの2階に陣取り、倒れそうなスピードで曲がり、ぎりぎりの歩道橋をくぐっていくのを楽しみました。
レパルスベイはごみごみした都会と違い、オーシャンリゾートな場所で、立派な家がたくさんあります。ここから中心部にも通勤できますからね。
12月だってのに暖かいので、泳いでいる人がいました。
風水にしたがって真ん中に穴を開けたマンションや、全部屋窓付きとしたかったのか、風が吹いたらパタンと倒れそうな薄いビルなど、日本人にない感覚の建物の前に海都海鮮酒家の入った建物がありました。イギリス領時代の建物か、堂々としていていい具合です。結婚式もしていました。
なんとなく日本語の通じるお姉さんが対応してくれ、まずはXO醤炒めの腸粉、大根餅、小龍包など軽くいただきます。どれもむちゃくちゃおいしいです。
店内は「コース50%オフ」とかがんがん原色のポスターが張ってあったり、片隅にお惣菜の入った鍋がカセットコンロにかけてあったりと、無茶庶民的な雰囲気です。が、高級そうでもあり、これがこの味のおいしさにして気取らず、という絶妙さを生んでるのでしょうか。
メインに大きなカニ2匹が卵ソースに浸かってやってきました。こりゃすごい。ズワイガニもひれ伏すくらいの大きさです。
これをつけてね、と酢の入った小皿が来ました。こちらのカニも酢で食べるのです。エビカニ類は5年分くらい食べたぞと言いつつもしっかり食べてしまいます。おいしいもん。みそとか取り放題だし。
残ったソースに麺を入れてもうまうまでした。さらにプリプリ豚の乗ったチャーハン、卵の白身とカニのとってもおいしい一品でおなかいっぱい。
町に戻ってまた自由時間。今度は九龍側に渡ってみました。ホテルのある湾仔から、フェリーの便があるのでフェリーを使いました。外が見えるのはいいですね。
またしても服を見て楽しみましたが、一番はまったのはやはりスーパー。職場用にお茶の葉、自宅用に紹興酒など買い込み、中華ファストフード店でコーヒーを飲んで一息つきました。ファストフードの支払いもオクトパスカード(日本で言うスイカ、イコカ)で出来て大変便利。
自由時間に何の有意義な収穫も得ないまま最後の夕食になりました。一度ホテルに帰りまともな服に着替えてもう一回フェリーで九龍へ。おととい花火見物だけさせてもらったインターコンチネンタルホテルの「欣圖軒」で香港一という北京ダック(要予約を)食べるのです。香港一、ということは世界一だとか。どんなもんなんでしょう。
前菜に茹でたエビ(まだエビ食べるか)をいただいた後、北京ダック様のお出ましです。なかなかの大きさですが、こっちも8人。一人頭の割り当て3枚では一瞬ではありましたが、ネギとパプリカを乗せて味噌ちょっと付けたのを、餃子の皮様のに乗せて食べる。至福のときです。豚の丸焼きとはまた違い、脂が少なくて味わいがあります。
残った肉はミンチにしてレタス巻きで食べました。残念ながら皮には遠く及ばず、しかも肉の味さほどなし。
続いてソウメイという魚の蒸し物。なんとナポレオンフィッシュです。ワシントン条約は大丈夫なんでしょうか。
色が青緑でとても食べられそうにない見た目なのですが(というか、これを食べる人がいるなんて初めて知った。さすが中国人)、これが何とも言えないもっちりした白身に程よい乗りの油。ぷるぷる唇も大変おいしかったのです。
汁をごはんにかけるのも最高。
この後さらに白菜の煮物、焼き飯、焼きそばを食べておなかいっぱいですがさらにマンゴープリン。
福臨門にくらべるとクリームなどが入っているのか濃い味です。プリン、といえばこっちの方がプリンらしいですが、おなかいっぱいの身には福臨門のあっさりマンゴープリンの方がいいいかな。
その後、マンダリンオリエンタルのラウンジでカクテルなぞいただき、私の香港滞在は優雅に終わったのでした。