寝たきりと絶品 2006年03月18日(土)
大変です。早くから楽しみにしていた旅行なのに、いつもは旅行中に倒れるのに、同居人が旅行前に倒れてしまいました。朝珍しく早起きしていると思ったら「胃が痛い、吐き気がする」。即いつも行っている内科へ。薬は飲んだものの吐き気がおさまらないとのことで、キャンセル?
そこまでではないというので、彼の運転で金沢に向かいました。
しかし同行者が物食べないとおいしいものが食べられないよう。出発が遅れたのでお昼ごはんはサービスエリアのラーメン。吐き気がする人はさすがにラーメンは無理で、月見うどん食べてました。
金沢までの道は意外に遠い。延々滋賀県を走り続け、雪の残る福井を超え出発から約4時間、ようやく金沢に着きました。
お宿のエクセルホテル東急は繁華街のど真ん中。さらに土曜日なものだから車だらけ。しかも駐車場が隣の商業施設と共用なので入るのに時間がかかってしまいました。
部屋に入ったとたん寝込んでしまう同居人。寒気がするから胃じゃなくて風邪かもって。
今晩飲み仲間達とお寿司を食べに行く許しが出たので、代わりに薬と食糧を買ってくることを約束して一人雨の金沢で観光に出かけます。
武家屋敷と、不思議な和洋折衷神社を見て回りますが雨で寒い。当然だけど大阪より寒い。普通の観光する気も失せて店を見回り、ドラッグストアで「風邪の初期症状に効く!」と書いてあった葛根湯とゼリー食を買ってホテルに戻りました。部屋では同居人爆睡。買ってきたものをテーブルに置いて、そっと集合場所(このホテルのロビーだ)に向かいました。
先月ヨーロッパまでご一緒したfrom京都さん・えみにゃさん、東京から来られた清水さん、地元の掛上さんの4人と無事合流。ああ、生き生きした人と話をするのはいいなあ。病人と一緒の数時間ですっかり落ち込んでいた気分が晴れ、食欲も湧いてきます。ああ、ここに参加することになっていて本当によかった。
で、歩いて10分弱、おいしくて素敵に狭いお寿司屋さん「おかめ」で絶品寿司です。
しかしお寿司の前に他の絶品を。自家製塩辛と出始めたばかりのホタルイカのぬたが出てきました。ホタルイカ大好き!
お刺身も最高。ああ、これはお寿司もおいしいだろうなあ。がんど(関西で言えばハマチ?)がむっちり歯に吸い付き、貝はコリコリ、ガスエビは甘く、甘エビは言わずもがな。鯛も最高。ああ、本当に来てよかった。これは産地でないと味わえない味です。
こっちの郷土料理治部(じぶ)煮もおいしいです。鴨と車麩、サトイモなどを濃い味で煮込んだ物で、ご飯が欲しくなる味です。これ、観光ガイドなどには絶対載っているので食べたかったのよ。ただ、現在一般家庭ではあまり作らないものだとか。ふーむ。
さてお寿司。無口な大将におまかせで握ってもらいます(玉子は私のリクエスト)。どれがってどれも絶品です。トロもガスえびもカニもみーんなおいしい!
大将と正反対の女将さんが焼いてくれたガスえびの頭もミソが入ってて香ばしかったのでした。
さらに2次会(3次会?)に飲みに行っていっぱい話し、いっぱい笑いました。皆様ありがとうございました。
帰ると程なく同居人が起きました。食料はきれいになくなってます。すこしはましになったよう。やれやれです。
そして鬼嫁は今食べてきた絶品たちの写真を見せ、自慢したのでした。